Dr.Stoneで唯一納得いかないこと

Dr.Stoneのアニメをちら見して以来、すっかりはまってしまい、漫画版を大人買いし、小説版も購入、英語版の漫画まで手を出し始めたりなんかしている。

 

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 Dr.Stoneを知らない方のために軽く紹介すると(知らない方はこの記事に到達しない気がするが)、週刊少年ジャンプで連載中の

 ジャンプ定番の「努力友情勝利!」な筋立て

 稲垣理一郎先生原作による次の気になるストーリー

 個性的で魅力的なキャラクター達

 週刊連載とは思えないBoici先生の超人的な作画

 科学監修のくられ先生の化学ネタ

などが総動員された、科学の楽しさ面白さを楽しく学べる漫画である。

ジャンプで面白いのは鬼滅の刃だけじゃないのだ!

 

そんなわけで、Dr.Stoneは大人も楽しめるとってもそそる素敵な漫画なのだが、ひとつだけ、どうも納得できないことがある。

・千空の髪がなぜ白と緑色のグラデーションなのか?

・どんな超人であろうと、3700年も意識飛ばさずに秒数数えられるわけない……

・一度手に入れた材料、無限に使えるの?

・3700年後になぜ今風の日本語の言い回し(「言い方!」とか)が多用されてるのか?

・石化光線の効果は球形に広がるようだが、地球全体に広がる時の広がり方がおかしい(重力の影響?)

・・・といったようなありがちな疑問ではない。

この辺りはまあ、楽しく漫画を読むためのお約束、コナン君の身の回りにやたら殺人事件が起きるようなものだろうと、目をつむっている。

 

問題は、そう、主人公の千空が多用している口癖なのである。

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「100億パーセント〇〇〇!!」

 と、やたらめったら100億パーセントを多用する。

 

決め台詞には他にも、

「100億満点やるよ」

ってのがあるけど、これはよろしい。100億点が満点のテストだって論理的にはあり得るし、千空は100点満点のテストでしょっちゅう100点超えてたようだし(小生も1度だけ取ったことある)。

「1ミリも興味ねえ」

ってのは、興味の単位にミリ? という疑問はあれど、スルーできる。

あと超多用される

「唆(そそ)るぜ!」

とても珍しい漢字使ってるけど、ニュアンス伝わりやすいし、結構好き。

 

で、問題の「100億パーセント」 。

 

いやね、なんでこれが納得いかないかって、科学屋ってのは、そうそう簡単に、

「100%正しい」

とか言わない(言えない)人種じゃないですか。

 

だから、

「絶対ありえないよね」

なんて言われても、

「考えにくいですが、可能性はゼロではありません」

とかメンドクサイ答え方をしたり、

「それって100%間違いないでしょ?」

と言われても、

「今分かっている範囲では、こうである可能性が高いということで、100%ということではありません」

とバカ正直に答えたりして、相手をイラつかせてしまうのだ。

政治家なら簡単に、「絶対大丈夫!」と太鼓判推しちゃうところで、真面目に答えちゃうのが理系人間の特性だと思う(SEもそうだよね?!)。 

 

だってほら、マスクにも、

「ウイルス99%除去」

なんて書かれてるでしょ。

「ウイルス100%除去」

っていう表記はしない。というかできないのだ。

 

つまり100%と0%ですら要注意なのに、 千空ときたら、

「100億パーセントムリだ」

いやそりゃ無理でしょう。

確率の絶対的な壁、0%と100%は、それこそ「絶対」的な数学の壁だから。

100より大きい数字ってのは、

「その確率はマイナス10%だぜ!」

というのと同じくらい意味ないから!!!

駄目だよ千空、そーゆーとこ、ちゃんとしないと!!!

 

・・・はい。

言いたいことはそれだけです。

 

 まあ、でもDr.Stoneが100億パーセント、いや、99.9%唆る面白い漫画だってことは間違いないので、これからも楽しみに読んでいこうと思います。