レベル7 悪いのは誰・・・?

今更ながら、レベル7に引き上げられたという。
12日あたりの段階から、予想していたことなので、だいぶいまさら感はあるのだが、
チェルノブイリ以下で止まってくれれば、かなりありがたいのじゃないかと私は思っている。

東電が悪い、官邸が悪い、電力を使う首都圏の奴らが悪い、いや、利権にぶらさがっていた連中も悪い、などなど、
悪者探しも散見されるようで、見ていると切ない。
船が沈没するかもという時に、仲間同士で足を引っ張り合ってもしょうがない。
今気をゆるめたらおしまいである。
最悪の事態を必死に食い止めようとしている人たちを、応援することだ。

たくさんの人たちが、正しい情報を開示しろと叫んでいる。
計器が正しい値を示していない中で、正しい情報をと声を荒げたところで無意味だ。
現場の人たちだって分からないのだ。

責任は、原発反対運動を続けてきた人々を除く全国民にある。
知らなかった。
知ろうとしなかった。
知っていても、行動しなかった。
私は原発増設には反対だったが、今ある原発を減らそうなどと運動した経験はないので、
結局、罪は同じである。

過去の失敗をあげつらうのは、事態が収束してからでいい。
現場で戦っている人たちはもちろん、いま指揮をとっている人たちにしても、
できることは精一杯やっている。
これ以上さらに追い詰めることはないはずだ。
彼らが過労で倒れたら事態は悪化する一方なのだ。

これからのことを考えよう。
頑張っている人たちを応援しよう。
自分にできることをしよう。